ナイキが2020年2月5日に東京五輪向けのシューズを発表しました。
新たな短距離スパイク「Nike Air Zoom Viperfly」は今までに見たことのない構造をしており、ゲームチェンジャーとなるかもしれません。
Nike Air Zoom Viperfly
Designed specifically for the 100 meter, the truest test of pure human speed, the spike incorporates an innovative new carbon plate — produced by a new process, Custom Fiber Placement (CFP), which allows for varying flexibility within the plate
Nike Air Zoom Viperflyは、特に100m走に向けて設計されており、搭載された新カーボンプレートはプレート内の柔軟性を変更できるとのこと。
つまり部分によってカーボンプレートの硬さを変えているということでしょうか。
前足部にNike Air Zoomユニットを搭載
— and an unmistakable forefoot Nike Air Zoom unit. This composition, developed alongside the Nike Air Zoom Alphafly NEXT%, was designed to provide responsiveness and energy. It follows deep study of the strategy and performance of the race, and focuses attention on what athletes need most in the last 20 meters of the sprint.
前足部にNike Air Zoomユニットが搭載されました。同時に発表されたNike Air Zoom Alphafly NEXT%と共に開発されたものです。
Nike Air Zoomといえば今までランニングシューズに搭載されていた印象ですが、反発性とエネルギーリターンに優れているということから、レース後半の減速を防ぐことが狙いなのでしょう。
アッパーは新フライニットアッパー「Atomknit」を使用
The Nike Air Zoom Viperfly is completed by an Atomknit (a new version of Nike Flyknit) upper, which maximizes heel lockdown and decreases material waste. In addition, the foam in the heel provides impact protection and aids the transition from full-speed sprint to post-race walk.
アッパーは「Atomknit」という新しいフライニットアッパーを使用。踵部分のホールド性が改良されました。
また、踵に取り付けられたフォームがフィニッシュ後に歩行へ移行する際の衝撃を緩和します。
ナイキが革新的なスパイクを発表しました。最初に見た時はまるで競技用義足のような構造だと感じましたが、実際の使用感が気になるところです。
2020.2.7 追記
100メートル用に特別に設計された「エアズームヴェイパーフライ」は、世界陸連が定めた新規則に抵触していると、5日付の英BBC放送電子版が報じた。スパイクの場合、靴底の厚さは3センチ以内とされている。同電子版では、新スパイクが規定に抵触しているとし、ナイキ側は修正作業を始めていると報じた。
日刊スポーツ