スパイクを選ぶときに重要なポイントの1つがプレート(ソール)の硬さです。
スパイクのプレートは接地時に屈曲し、そこから元の形に復元します。
プレートが復元する際に生まれる反発力が推進力となり、走りをサポートしてくれます。
以下の動画でも紹介されています。
また、ナイキのスーパーフライエリートに関する記事でも以下のように記載があります。
もしあなたが短距離走者なら、硬いスパイクは強い味方になる。
2000年、カルガリー大学のヒューマンパフォーマンス研究所の研究者は、硬い靴底は中足指節関節(足の指のつけ根の部分)のエネルギー損失量を軽減すると発表している。それは、陸上選手の全力疾走とジャンプの効率をよくすることを意味する。続く研究では、シューズの硬さが増すほど、短距離走のタイムの短縮につながることもわかった。
そこで今回は今までに僕が使ったことのあるスパイクの硬さをランキング形式で紹介してみたいと思います。
硬さの評価はあくまで主観ですのでご了承ください。
目次
- 1 今までに使ったことのあるスパイク
- 2 第15位 エフォート | アシックス
- 3 第14位 ヒートフラット | アシックス
- 4 第13位 インクスマッハ | ミズノ
- 5 第12位 サイバーレイ | アシックス
- 6 第11位 SPブレード | アシックス
- 7 第10位 オーダーインクススプリント | ミズノ
- 8 第9位 ズーム JA フライ2 | ナイキ
- 9 第8位 オーダークロノインクス | ミズノ
- 10 第7位 ジェットスプリント | アシックス
- 11 第6位 BOLTエヴォスピードディスクV2 | プーマ
- 12 第5位 ズーム JA フライ3 | ナイキ
- 13 第4位 ズーム スーパーフライエリート | ナイキ
- 14 第3位 クロノオニキスSP | ミズノ
- 15 第2位 ソニックスプリントエリート | アシックス
- 16 第1位 アディゼロプライムSP | アディダス
- 17 〇〇年生ですけど、〇〇mでこのスパイクは使えますかという質問について
今までに使ったことのあるスパイク
僕が今までに使ったことのあるスパイクを一覧にしてみました。
- エフォート
- ヒートフラット
- サイバーレイ
- インクススプリント
- アディゼロプライムSP
- SPブレード
- クロノインクス
- インクスマッハ
- ズーム JA フライ2
- ソニックスプリントエリート
- スーパーフライエリート
- クロノオニキスSP
- BOLTエヴォスピードディスクV2
- ジェットスプリント
- ズーム JA フライ3
これらを柔らかい順にご紹介していきます。
第15位 エフォート | アシックス
みんな最初はエフォートから!
中学生の時に陸上競技を始めて、一番最初に購入したのがアシックスのエフォートです。みなさんも最初はエフォートかミズノのアルシオーネ(今はブレイブウィングですね)を履いていませんでした?
入門モデルということで短距離から長距離まで対応しています。学校の土グラウンドから、ピンを変えることで陸上競技場でも使用可能です。
様々な距離に対応しており、専門種目に特化していない分アウトソールが柔らかく、クッションとしてミッドソールが挟んであります。
第14位 ヒートフラット | アシックス
短・中距離種目と跳躍種目に対応した土トラック兼用スパイク。エフォートを履きつぶした後、2足目のスパイクとして購入しました。
エフォートよりもやや専門種目に特化したモデルです。硬さはそれほど変わりません。
第13位 インクスマッハ | ミズノ
インクスマッハとしていますが、正確にはミズノのオーダーシステム「スペクトラ」で、スケルトンアッパーにマッハタイプのプレートを選択して作ったシューズです。
ソールの傾斜がほぼ無く、接地の際に足裏を広く使いやすいモデルです。
プレートの反発をあまり感じないため、脚力と重心移動が重要となってきます。
日本短距離界のレジェンド、末續慎吾選手のために開発されたプレートを使用しています。
第12位 サイバーレイ | アシックス
僕にとって初めてのオールウェザー専用スパイクがサイバーレイでした。といってもプレートは、現在アシックスのイージーオーダーで使われているRYプレートのものです。
前足部分の屈曲性が高く、スタートから走りやすいモデルです。軽量であるためピッチも高めやすく使いやすい印象でした。
桐生祥秀選手も彼の専用スパイクが完成するまでは、このプレートを採用したスパイクを使用していました。
第11位 SPブレード | アシックス
福島千里選手が長年愛用しているモデルです。
癖が少ないため扱いやすく、オールウェザー専用スパイクの1足目としておすすめです。
今年からアシックスのイージーオーダーシステムでこのブレードプレートが選択可能になりました。
第10位 オーダーインクススプリント | ミズノ
ミズノのオーダーシステム「スペクトラ」で作成可能なスパイクです。
アッパーはスケルトン、プレートはグリップタイプ(ラウンドソール)を選択しています。
SPブレードと同じく扱いやすいスパイクです。僅差でSPブレードより硬い、というよりもしなりを使いやすいため硬く感じるスパイクといった感じでしょうか。
第9位 ズーム JA フライ2 | ナイキ
スーパーフライエリートが発売される前まで、ナイキのスパイクといえばこのスパイクでした。
グリップ感が強い割に、プレートのしなりをあまり感じず使いこなせませんでした。
第8位 オーダークロノインクス | ミズノ
ミズノのオーダーシステムでスケルトンアッパーにインクスタイプのプレートを選択して作成しました。
2008年から発売されたクロノインクスになります。正直な所、薄いプレートの接地感が好みではなく、あまり使うことはありませんでした。
第7位 ジェットスプリント | アシックス
桐生選手の走りを元に作られたスパイク。プレートの傾斜が小さくフラットな作りです。
詳しくは以下の記事でレビューしています。
第6位 BOLTエヴォスピードディスクV2 | プーマ
ウサイン・ボルト選手やアンドレ・ドグラス選手といったプーマの契約選手が使用しているスパイクです。
プレートは割とフラットな作りで馴染みやすい接地感覚を得られます。しかしスパイク全体の重量が重く、ピッチが上がりづらいスパイクです。
以下の記事で詳しくレビューしています。
シューレースタイプは現在も販売されています!
第5位 ズーム JA フライ3 | ナイキ
スーパーフライエリートとほぼ同様の硬さに感じるも僅差で5位に。スーパーフライエリートよりも使いやすいスパイクです。詳しくは以下の記事ででレビューしています。
第4位 ズーム スーパーフライエリート | ナイキ
世界中のトップ選手が愛用するモデルです。プレートは硬すぎず柔らかすぎずといった印象。詳しくは以下の記事でレビューしています。
第3位 クロノオニキスSP | ミズノ
プレートに特別なカーボンを採用し、加速から中盤にかけてプレートの硬さが変わるような感覚を目指して作られたスパイクです。
詳しくは以下の記事でレビューしています。
現在は最新モデルのクロノオニキス2が販売されています。
第2位 ソニックスプリントエリート | アシックス
近年日本のメーカーが作ったスパイクの中で最も硬いスパイクだと思います。僕もここ4年程使用していました。直線を走る際に強い反発を感じます。
残念ながら廃盤となってしまったので、欲しい人は在庫がある内に急いで買いましょう。
ソニックスプリントエリート2が発売されました!
第1位 アディゼロプライムSP | アディダス
2012年のロンドンオリンピックで大活躍したスパイクです。その前年?に初登場した赤ベースに白い三本線のマークが入ったモデルのルックスに一目惚れして購入しました。
フルカーボンプレート搭載、片足99gという超軽量であり、なおかつ硬いというスパイクです。
2012年以降はアッパーの変更があり99gとはいかないものの変わらず軽量で、プレートは同じものが採用され続けています。
実際に履いて走ってみると本当に硬く、ぐんぐんとよく進みます。しかし、それと引き換えに足へのダメージは大きく、万人に進められるスパイクではありません。扱うには十分な筋力が必要です。
〇〇年生ですけど、〇〇mでこのスパイクは使えますかという質問について
冒頭でスパイクは硬いほど良いという話をしました。
しかし、硬いスパイクを曲げるにはそれに応じた筋力や体重が必要になり、その人にとって硬すぎるスパイクはレース終盤の失速に繋がります。
学年ではなく、自分の筋力や体重に合わせてスパイクを選びましょう。