昨年のリオオリンピック以来、世界を席巻しているナイキのズームスーパーフライエリート。
ナイキ使用者は一気に増えましたね。
周りと被るのが嫌で避けてたんですが、気になって我慢できませんでした笑
2018年モデルを購入しましたので使用感をレビューします。
3Dプリントされた独特なプレート
履くだけでシェリー=アン・フレーザー=プライスを0.148秒も速くしたというズームスーパーフライエリート。
独特な形状のこのプレートは手で曲げてみると全体的に固いですが、実際に走ってみると固すぎるとは感じませんでした。
ニードルピンを採用しているため地面からの離れも良いです。
固めの接地感でどんどん足が回る感じです。
しかし、安定感はありません。傾斜が結構きつく、また前足部が曲面であるためでしょうか。疲れていたり、接地位置が悪いとすぐにベタ足になってしまいます。
重心に対する接地位置や、接地時の各関節角度により気を使わなければなりません。
前足部からの接地によってポテンシャルを発揮できるスパイクであると感じました。
中足部接地の方はあまり合わないスパイクかもしれません。
重さはほどほど
27.0cmで143.0gです。履いてみると軽くもなく重くもなくという感じです。
ピンはすぐに取り替えよう
2018年モデルはピンが取り外し可能になりました。付属のナイキピンは柔すぎるのですぐに取り替えましょう。練習で1回使っただけで先端が丸くなってきました。
アスリートピットのニードルピンがおすすめです。1シーズン使ってもそれほど先端が丸まりません。
決して扱いやすいスパイクではありません。アシックスやミズノのスパイクの方が履きやすいと思います。
それでも世界のトップスプリンター達が履くモデルです。履く理由がそこにはあります。
非常に人気の高いモデルなので欲しい方は早めに手に入れましょう。
2019/8/26 追記:走りやすい
ここ最近スーパーフライエリートを使用しているのですが、以前と違ってとても走りやすく感じています。
プレートは固すぎず、柔らかすぎずでちょうど良く、ニードルピンの採用により地面からの離れが速い。そのため、中盤からピッチを上げやすいスパイクです。
ポイントは接地位置に対する重心の位置。接地が重心に対して前方すぎると噛み合わなくなる印象です。以前の私は前方に接地し過ぎていたと思われます。
接地方法も以前は中足部接地は合わないとレビューしましたが、そんなことはないように思えます。前足部接地、中足部接地といった言葉に捉われず、拇指球のラインあたりから踏み込むことを重視すれば問題ありません。
アシックス、ミズノのスパイクと比較するとやや扱いづらいようにも感じますが、日本人にとっても走りやすいスパイクだと思います。